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経年変化

革の経年変化(エイジング)とは、主に植物タンニン鞣しの革に起こる現象の事です。
ヌメ革では使っている内にアメ色に変化したりその他の色では濃くなったりします。
そしてツヤが出てきて持ち主に馴染んだ革製品の事を指します。
いわゆる味ってやつです。

ちなみに写真は年配の遊び仲間のおじさんが2年前に我が自宅で作ったキーケースです。

下にあるのはキーケースと同じ元のヌメ革です。

たった2年でここまで変わるのを初めて見ました。

オイル分の強い革ではここまで成り得る事例はあるのですが、このヌメ革は素上げなんです。

革屋によったらタンロー(タンニン鞣しローケツ染め用の革の略)と言われてる革です

この革は基本的にオイル分が少ないので定期的にオイルメンテナンスしないとここまで変わりません。

職業が料理人なので常に手が油まみれでオイルメンテナンスなて必要ありません。

ヌメ革は持つ人によって本当に違います。これこそまさに個性ですね。

皆さんもヌメ革で作られた革製品をお持ちでしたら一度はチャレンジしてみてください。

もし経年変化する革かどうか分からない場合や綺麗にエイジングする方法など、時ノ葉では他店で購入された革製品でもご相談に乗りますのでお気軽にお尋ね下さい。

修理について

まだ一度もありませんが、自分が作った物に関しましては修理をさせていただきます。

ただ他所の店舗で買われた製品の修理はお断りしています。

受けたとしてもホックの交換ぐらいです。

お断り理由が修理専門ではないので自分が扱わない材料を抱えていないのと、修理の技術と製品を作る技術は別物だからです。

けど最近修理 のご相談が増えてきており、自分が直せる物にもお断りするのが申し訳なくなってきました。

上記で述べましたように修理は専門ではないのでお断りする場合がございますが、ついでで立ち寄った際にお困りでしたらご相談ください。

出来る範囲ですがお応えしてみようかなと思います。

 

 

 

同じ革でも違う革

革の種類についてよく訊ねられるので、牛ヌメ革の仕入れで例えて書いてみようかなと。
革を作る材料や工程はまた別の機会に。

今回よく出てくる単語が問屋・タンナー・鞣し・原皮です。
問屋は分かると思いますがタンナーとは「皮から革へと変える工場」と思ってください。
鞣し(なめし)とは「皮から革にする工程」の総称と思ってください。
原皮とは今回は「牛の原産国」と思ってください。

それでは最初の写真です。

4枚とも生成りの色で頼んだヌメ革ですが、最初に分かるのがそれぞれ色味が違います。
そしてこの4枚の各々の違いはまず革問屋さんです。他の違いを番号順に箇条書きします。
1. 原皮は北米・鞣しは米国
2. 原皮は北米・鞣しは日本
3. 原皮は国産・鞣しは日本
4. 原皮はバングラデシュ・鞣しはバングラデシュか日本か忘れました。(今は取り扱ってないです)

 

それでは次の写真に移ります。

上の写真も生成りのヌメ革で3枚とも同じ問屋さんですが原産国が違います。
5. 原皮は仏国・鞣しは仏国
6. 原皮は国産・鞣しは日本
7. 原皮は豪州・鞣しは日本

もちろん仕入れ単価もそれぞれです。
順番は4<3<7<6<2<1<5
ちなみに4番と5番の価格差は約3倍です。

写真は7種類ですが自分の手元にあるヌメ革だけでも10種類以上あります。
同じ問屋さんでも何種類ものヌメ革があり、それぞれタンナーさんが違ったりします。
そして価格差も数倍って大きな開きもあります。

一つのタンナーさんでレシピや鞣し方を変えながら数十種類のヌメ革を作る事もあり、仕上げは別のタンナーさんだったり。
また問屋さんオリジナルの革もあれば、ブランドが直接タンナーさんに頼むオリジナルの革もあります。

問屋さんとタンナーさんの数を把握していませんが、国内だけでもそれぞれ数百件以上あり世界では数万件に達します。
タンナーさんがそれだけあるって事は鞣し方も様々です。
ヌメ革だけでもどれぐらいの種類があるかなんて分かりません。

原皮にはランク付けされてますがピンからキリまであるので、一概に何処が何処より優れている劣っているとかは決定付けはできません。

今回は牛ヌメ革の仕入れでの話しですが鞣し方もたくさんあり仕上げも色々です。
革も牛革だけではなく山羊・豚・ワニ・ダチョウなど様々なので種類にすると無限に存在します。
もちろん価格も様々。

革教室ではこういった話しもしながら作業しますので興味があったら是非。
オーダーや製品に関してもお気軽お尋ねください。

 

ホームページメニュー追加

ホームページの上にあるメニューにProductsを追加しました。

ホームページ制作を自分でしているのですが、こういった作業があまり得意ではないので今の状態に持っていくのに3年かかりました。
見にくい部分も多々あり申し訳ございません。
時間はかかりますがちょっとずつ変えていこうと思います。

それではメニューのProductsについて。

ある程度決まったデザインはあるのですが、ほとんどオーダーで受ける事が多いです。
工房内にはオーダーをお受けしていない限定品や、勢いで作ったのもあります。

Productsにあるのは定番にしていこうかなと思っている型を載せました。
素材やデザインを変える事もあるので価格の変動もございます事をご了承ください。
現在工房内に置いてあるのを載せているので種類は少ないですが、出来次第載せていきます。
色も徐々に追加する予定です。

Productsの商品から色々とデザインを変更してオーダーもお受けできますので目安にもなると思います。
ネット販売はしていませんが、工房までお越しいただけないご遠方の方はご相談ください。

まだまだご不便をおかけいたしますが、気になった事がございましたらお気軽にお尋ねください

財布の修理

友達が遠くへ引っ越すので直して欲しいと預かりました。
数年前に相談された時は難しいと言ったのですが、旦那さんからタイでのプレゼント品って聞いたので気合をいれることに。
修理は専門ではないので身内や友人しか受け付けていません。

糸は所々ほつれていて、ボタンも利かなくなっています。

中のスエードは破れてファスナーも破損していたので総取っ替えです。

軽くクリーニングをして色も入れ直したのでまた何年も使えるようになるでしょう。

実はバラして修理するのって非常に勉強になります。

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