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革教室 通帳入れ

仕事用に使う通帳入れとの事で、1万円札が入るギリギリのサイズで作りました。

表革はヌメ革を手染めしました。

カード入れは縦差しで4枚、ファスナー部分は小銭入れではなく印鑑入れです。

ラウンドファスナーは縫ってる最中に革が歪んだりファスナーが剥がれたりする事もあります。

そして色々気にしながら縫っていくので縫い目も乱れたりと。

苦労しながらも綺麗に仕上がりました。

ちなみみ僕が初めてラウンドファスナーの財布を師匠から教わった時は、2回ずつファスナーの付け直しと縫い直しをさせられました。

 

 

パスケースのフィルム

定番のパスケースには穴あきのフィルムが付いています。

よく使うカードを穴あきのフィルムが付いているポケットに入れておけば取り出しやすいです。

IDや見せるだけの場合は穴のあいていないフィルムでも良いと思います。

工房には2種類作ってありますのでお好きな方を選べるように置いてあります。

 

このパスケースはオーダも可能なのでProductsに載せてあります。

 

 

 

 

二つ折り財布

今まで滅多に作らなかったカードを横から入れる二つ折り財布です。

最近では鞄を持ち歩く男性も増えているので、二つ折りはポケットに入れて使う物っていう固定観念を払いました。

そんな自分も今は鞄ではないですがバックパックスタイルです。

カードを横から入れるタイプはお札が取り出しにくいので、横を少し開けてます。

ヌメ革なので使い始めは固いですが、段々柔らくなるのも特徴なので出しやすくなるでしょう。

お札入れに仕切りを付けているのでレシートと別けることができます。

 

 

この二つ折り財布は定番の型にするのでProductsに載せました。

同じ革でも違う革

革の種類についてよく訊ねられるので、牛ヌメ革の仕入れで例えて書いてみようかなと。
革を作る材料や工程はまた別の機会に。

今回よく出てくる単語が問屋・タンナー・鞣し・原皮です。
問屋は分かると思いますがタンナーとは「皮から革へと変える工場」と思ってください。
鞣し(なめし)とは「皮から革にする工程」の総称と思ってください。
原皮とは今回は「牛の原産国」と思ってください。

それでは最初の写真です。

4枚とも生成りの色で頼んだヌメ革ですが、最初に分かるのがそれぞれ色味が違います。
そしてこの4枚の各々の違いはまず革問屋さんです。他の違いを番号順に箇条書きします。
1. 原皮は北米・鞣しは米国
2. 原皮は北米・鞣しは日本
3. 原皮は国産・鞣しは日本
4. 原皮はバングラデシュ・鞣しはバングラデシュか日本か忘れました。(今は取り扱ってないです)

 

それでは次の写真に移ります。

上の写真も生成りのヌメ革で3枚とも同じ問屋さんですが原産国が違います。
5. 原皮は仏国・鞣しは仏国
6. 原皮は国産・鞣しは日本
7. 原皮は豪州・鞣しは日本

もちろん仕入れ単価もそれぞれです。
順番は4<3<7<6<2<1<5
ちなみに4番と5番の価格差は約3倍です。

写真は7種類ですが自分の手元にあるヌメ革だけでも10種類以上あります。
同じ問屋さんでも何種類ものヌメ革があり、それぞれタンナーさんが違ったりします。
そして価格差も数倍って大きな開きもあります。

一つのタンナーさんでレシピや鞣し方を変えながら数十種類のヌメ革を作る事もあり、仕上げは別のタンナーさんだったり。
また問屋さんオリジナルの革もあれば、ブランドが直接タンナーさんに頼むオリジナルの革もあります。

問屋さんとタンナーさんの数を把握していませんが、国内だけでもそれぞれ数百件以上あり世界では数万件に達します。
タンナーさんがそれだけあるって事は鞣し方も様々です。
ヌメ革だけでもどれぐらいの種類があるかなんて分かりません。

原皮にはランク付けされてますがピンからキリまであるので、一概に何処が何処より優れている劣っているとかは決定付けはできません。

今回は牛ヌメ革の仕入れでの話しですが鞣し方もたくさんあり仕上げも色々です。
革も牛革だけではなく山羊・豚・ワニ・ダチョウなど様々なので種類にすると無限に存在します。
もちろん価格も様々。

革教室ではこういった話しもしながら作業しますので興味があったら是非。
オーダーや製品に関してもお気軽お尋ねください。

 

革教室 三つ折り財布

お母様へのプレゼントでマグネットで留める三つ折りの長財布を作られました。

 

カードは12枚入りで、かぶせにも横長のポケットを2ヶ所。

ポケットが多いのでマチ巾を広げた多機能財布です。

小銭入れの取手には3本マジック編み。

わざと角度を変えながら名入れの刻印。

表は牛革のオイルレザー。

中は山羊革です。

 

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